ジャンルを問わずコンタクトレンズのご紹介!

球後麻酔眼科の手術で用いられる最もオーソドックスな麻酔法です。
下のまぶたから目玉の後にあるスペースに向かって針を刺して麻酔薬を注入します。
眼につながる神経がすべてブロックされるため、痛みを感じなくなるとともに光も分からなくなり、動かすこともできなくなります。
術者にとって手術がしやすくなるのと、手術を受ける側の恐怖心が軽くなるのがメリットです。
欠点は他の麻酔法に比べて、針を刺す時に痛いことと、眼球や視神経を傷つけてしまうというトラブルの可能性がわずかにあることです。
下麻酔強膜に沿って針を進め、眼球の後ろの方に麻酔薬を注入します。
球後麻酔に比べて注射の痛みがほとんどないのが長所です。
知覚神経は麻庫するため術中の痛みはありません。
しかし視神経と運動神経はブロックされないので術中に手術の器具などが見えたり、思わず眼を動かして手術をやりづらくしてしまうという欠点があります。
強膜のほぼ全周を包んでいる薄くて柔らかい組織。
この組織と強膜の間に麻酔薬を注入するため、テノン氏嚢下麻酔という名称がついています。
点眼麻酔注射をせずに、麻酔薬を眼にたらすだけで手術を行うものです。
麻酔時の痛みはもちろんありませんし、眼の表面は痛みを感じません。
しかし、手術中に器具は見えますし、つい動かしてしまうこともあります。
また、眼の中の知覚神経はブロックされないため、手術中に痛みを感じることもあります。
それぞれI長一短がありますが、麻酔をする目的は手術を安全に行って良い視力仁戻すことですから、実際に手術をする眼科医が最良と考えている麻酔法でやってもらうのが一番だと思います。
さて、麻酔が効いたらいよいよ手術が始まります。
老人性白内障の手術法は私か眼科医になった20年前から今日に至るまでに四回変わりました。
やっと手術をマスターしたころには、さらに進んだ方法が開発されるため、追いつくのはなかなか大変でした。
手術法の進化の歴史は省略します。
現在まで生き残っているのは次の二つです。
超音波乳化吸引術は角膜と強膜の境界の近くにあけた3mの小さな傷から超音波を発する器具を眼内に差し込んで、濁った水晶体の中身を細かく砕いて吸い出す方法です。
穴の大きさは違いますが「ほおづき」の皮を傷つけずに中身だけ取り除く作業に似ています。
一方、嚢外摘出法は水晶体の中身を砕かずにそのままで取り出すため超音波で行う方法の2〜3倍ほど大きな傷を作らなくてはなりません。
また「ほおづき」の穴も大きく裂かなくてはなりません。
どちらの手術法が良いか?もう勝負はついています。
安全性、手術時間、術後の見え方など、ほとんどどれをとっても超音波手術の方が優れています。
ただ、中には嚢外摘出法でしかできないケースもあるため、この術式は将来も姿を消すことはないと思います。
一方、水晶体を取りっぱなしにして人工水晶体を入れないのは、今では例外的なものになっています。
したがって、「超音波乳化吸引術十人工水晶体移植術」が、老人性白内障に対する現在のスタンダードの術式と考えてください。
では次にこの術式をもう少し詳しく説明します。
大体こんな具合に進行します。
手術時間は核の固さや、手術しやすい眼かそうでないか、などによって違いますが、条件が悪くなければ十数分で終わります。
早いに越したことはありませんが、早ければいいというものでもありません。
合併症もなく、良く見えるようになれば、手術時間はさほど問題ではありません。
手術に危険はつきものです。
ありとあらゆるトラブルを想定することができます。
例えば、眼の中に超音波の装置を入れている時に突然大地震が起こり、びっくりして急に顔を動かされたら…想像するのも恐ろしい結果になるでしょう。
また血圧や心臓の状態は手術前にチェックしますが、それでもたまたま手術中に心筋梗塞や脳梗塞が起こる可能性はゼロではありません。
要するに何か起きても不思議ではないのです。
ですからここでは眼に関して知っておくべき大きなトラブルだけを書きます。
・駆逐性出血頻度は低いのですが、眼の手術中に起こる最悪の合併症ですので、一応紹介しておきます。
手術中に突然、脈絡膜の血管が切れて、網膜と強膜の間に血液がどんどん溜まり、その結果、傷口から眼の中身を押し出してしまうので「駆逐性」という形容詞がついています。
もしこのようなひどい合併症が起こると失明は避けられません。
はっきりした原因は分かっていませんが、高血圧や動脈硬化などと関係があるのではないかとされています。
白内障手術の教科書を見ると、その頻度はO・2%、つまり500人手術をすると1人の確率で起こると書いてありますが、現在はそれほど頻繁に起こるとは思えません。
おそらく手術法の進歩などにより、開く傷が小さくなったことや手術時間が短くなったことなども関係しているのではないでしょうか。
しかし、「まず大丈夫だろう」と思っても可能性はゼロではありませんし、とても重い合併症ですので説明をしない訳にはいきません。
自分の印象に基づいて「何万人か手術して、1人あるかないか程度の可能性」と私は話しています。
水晶体の落下術式のところで話しましたが、現在の老人性白内障の手術では、水晶体のカプセルの後ろ(後嚢)を傷つけず残すのが原則です。
残したカプセルを支えにして眼内レンズを安定させるからです。
しかし、めったにないのですが人工レンズを入れる前にそのカプセルを破ってしまうことがあります。
細心の注意を払って最大限慎重に手術をしても破れるときは破れます。
破れただけならほとんど問題はないのですが、そこから水晶体がその奥の硝子体腔(硝子体が入っている空間)に落ちてしまうと少しやっかいです。
落ちたのが小さなかけらの時は、手術後短期間で吸収されるので放置します。
しかし、少し大きめだったり、丸ごと水晶体の中身が落ちてしまった場合は、なかなか吸収されないうえに、緑内障(次章)やぶどう膜炎を起こすことがあり、何より、見え方が悪いため硝子体手術という別の手術で取り除く必要があります。
硝子体手術の設備があれば続けてその手術を行うこともありますし、日を改めて行うこともあります。
また、硝子体手術の設備がない場合には他の病院でその手術を受けることになります。
このトラブルは、以前の術式ではほとんど見られなかったもので、超音波手術に特有なものと言っていいくらいです。
めったに起こりませんが超音波装置を使って手術をする眼科医なら、必ず}度や二度は経験していると思います。
この他にも手術時の細かいトラブルはいくつかありますが省略します。
手術後は良く見える、しかし30代の眼には戻らない何もトラブルがなく、無事に手術が終われば翌日にはたいてい良く見えます。
しかし、トラブルがなくてもあまり良く見えないことがあります。
角膜が少し腫れていたり、血液が少し残っていたり、乱視が多めに出たりしたときがそうです。
これらはたいていは、時間とともに改善するのであまり心配はいりません。
見えるようになったといっても、30代のころのように、遠くも近くも眼鏡なしで良く見えるというわけにはいかないことは先ほど述べたとおりです。
少し落ちついたところで主治医と相談して適当な眼鏡を処方してもらうことになります。
これで視力は良くなったのですが、視力以外に少し問題が出てきます。

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